2025/10/03 12:47
こんにちは、KicksDataです。 マスキングシートを使ったカスタムペイントに挑戦するとき、誰もが最初にぶつかる壁があります。それが、**「塗料の濃さと、にじみのコントロール」**です。 パキッとシャープなラインを出したいのに塗料がにじむ、逆に自然なぼかしが欲しいのに濃すぎて均一な仕上がりになる。この課題をクリアできれば、あなたのカスタムの「質感」は劇的に向上します。 スニーカーペイントにおいて、塗料の「濃さ」を操ることは、質感そのものを操ることと同じです。 シャープなライン(パキッと感)が欲しいとき:
塗料を適切な濃さに希釈し、マスキングシートのフチからにじまないギリギリの薄さで、何度も薄く重ねて吹くことが重要です。一気に濃く吹くと、必ずにじみが発生します。 自然なぼかしが欲しいとき:
これも塗料の「濃さ」がカギです。濃すぎると、ぼかしのグラデーションが出ず、境目が目立ってしまいます。薄めた塗料を、マスキングシートのフチから少し離して吹き付けることで、自然な「にじみ」ではなく、計算された「ぼかし」が生まれます。 この「濃さ」をマスターできれば、あなたは単に色を塗る人から、質感と深みを操るペインターへとステップアップできます。 マスキングシートを使わず、レースなどを使ったカスタムは、にじみがバレにくく、手軽に見栄えがするため人気があります。しかし、いつまでもレースばかりではつまらないですよね。 にじみをコントロールする技術を応用すれば、レース以外の複雑なパターンにも挑戦できるようになります。 例えば、「ダイヤモンドパイソン」のような**リアルな蛇柄の再現です。 蛇柄の独特の立体感や光沢は、単に柄を塗るだけでは出ません。柄のベース部分と、鱗のフチの光沢を、濃さを変えた塗料で塗り分けたり、わずかにぼかしたりすることで、あのリアルな質感が生まれます。 マスキングを使った柄カスタムの精度を上げるための究極の目標は、「にじみをコントロールする」ことではなく、**「意図しないにじみを完全に発生させない」**ことです。 この技術を身につけることが、単なるデザインを立体的な質感へと昇華させるための、最も重要な基礎となります。 ぜひ、エアブラシのニードル調整と、塗料の希釈率を研究し、あなたのカスタムペイントを次のステージへと進めてください。ぼかしとシャープさ、両立のカギは「濃さ」にあり
レース柄だけではもったいない!応用で「蛇柄」へ
究極の目標は「にじませないこと」